飛行前点検とチェックリスト

機体は専属の整備士が完全な整備を行っていますので、いつでも完璧な状態でフライトができます。
飛行50時間、100時間、200時間、1000時間毎に各レベルの整備が実施されます。
50時間点検でも、自動車の車検整備などは及びもつかない多項目の点検・整備が実施されます。
この点検でなんとエンジンオイルも交換してしまいます。勿論日常点検で不足分は補充していきます。
同じエンジンオイルを半年から1年も入れっぱなしの自動車エンジンからみれば、まさに天国のような環境です。

日常点検
点検表に基づき、操縦士によって「試運転点検」「飛行前点検」「飛行後点検」が行われます。

パイロットによる点検
実際の飛行前には、パイロット自身がチェックリスト(別掲)に基づいて機体の点検をします。
たった今他の人が操縦して着陸した機体でも、総ての点検をします。
なぜなら、飛行中にビスやボルトが弛んだり外れたり、部品にヒビが入っているかもしれないからです。
点検を怠ると、思わぬ故障に泣くことになるかもしれません。
前回の飛行では問題なかったという言い訳は通用しません。

自分も同乗者もチェック
チェックリストには載っていませんが、パイロット自身のチェックもお忘れなく!
同乗者についてもチェックしてあげましょう。トイレのために着陸したなんてことにならないように。

 ・トイレはすませましたか?(小型機の最大の弱点は、機内にトイレが無いことです)
 ・体調は完璧ですか?
 ・おなかの具合は大丈夫ですか?(おなかの具合の悪いときは飛んではいけません)
 ・二日酔いではありませんよね?
 ・クスリをやっていませんよね?
  もちろん風邪薬・乗物酔い止め等の操縦に影響のある薬のことですよ。
 ・寝不足ではありませんよね?
 ・重大な心配事をかかえていませんよね?
 ・携帯を義務づけられている証明書類を携帯していますよね?

   
この他に、緊急時に使うチェックリストがあります。
チェックリストは、飛行規程から抽出作成したもので、
実際の点検内容は、飛行規程に基づきます。
日本語の説明文は、参考用に追加しました。